那覇YEG スペシャル企画──ボーボーMAX対談「下地会長、沖縄経済界トップ の扉を叩く!」

●那覇YEG スペシャル企画──
ボーボーMAX対談「下地会長、沖縄経済界トップ の扉を叩く!」

第1回/ 野原朝昌(株式会社OTM(沖縄トヨタグループ)代表取締役)×下地勇気 (那覇商工会議所青年部会長)

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<1.YEGについて>

◎人をつなげる人は、やはり上をいっている。
謙虚で柔らかく人に接する。
下地:野原社長からご覧になって、今のYEGはどのような印象でしょうか。
野原:皆さんの奮闘ぶりは耳に入ってきていますよ。会員も大分増えたそうですね。
下地:はい。今年度だけで70名増え、お陰様で総勢202名という県内最大の組織となりました。
野原:それはすごい!どんなふうにアプローチをしたのですか?
下地:以前は、楽しく100名位でやれればいいと思ったこともありましたが、人数が多いほど情報が増えるし、寄付をされる社長様にとってもスケールメリットは重 要だと考えるようになったんです。そこで、我々の活動が認められれば人は自然に 集まって来ると信じ、常に情報発信していました。正しいことをしていけば応援してくれる会社も増えるだろう考えたのです。
野原:普段からの取組が成果につながったのですね。
下地:そこでお伺いしたいのは、人材育成や社会的な活動が内部で上手く機能しているトヨタグループという組織において、YEGや団体にあらためて何か求めること などはあるのでしょうか。
野原:かつて僕もYEGに属した時期がありますが、入ったのは本土から戻ってきたばかりの時で、地域や会社のことなど、勉強しなければならないことが多く、活動に打ち込むことができませんでした。確かに会長の息子という立場ではありました が、会社やグループ内での自分の立ち位置を、自分で切り拓いていかないといけない時期だったのです。YEGで十分に活動することができなかったことは今も悔やんでいます。YEGにはそれだけの価値と意義があるんです。
下地:野原社長には人知れぬご苦労があったんですね。
野原:社内的な立場の前に、まずは自分という男を分かってもらおうと、こちらから積極的に声をかけ、コミュニケーションに努めました。そして相手の気持ちにも 寄り添っていく。その想いは変わらずにあります。
下地:今、あぁ、だから自分は野原社長を尊敬しているんだ、と改めて思いました。大きくなるほど謙虚になられ、人と柔らかく接していらっしゃる。人をつなげ るという人は心根が違う。今、ひしひしと感じています。大変勉強になります。
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<2.人財育成について>

◎リーダーに必要なのは覚悟。 自分が挑戦するのと同じくらい、挑戦させる環境づくりも大事。

下地:僕が力を注いできた1つに人財育成があり、「信頼関係を作る」「自分が成 長する」という2点に的を絞ってきました。まずは信頼関係を築く、それからビジ ネスだと会員には伝えています。そして「自分が成長するために入っている」という思いでつながろうと、常にメッセージしてきました。 例えば何か問題が起きた時も、全て自分の責任だと受け止め、これを機に成長しようという気持ちに全員がなっていこうと。決して容易ではありませんが、挑む価値があると信じて根気よく取組んできました。野原社長は人材育成には何が大切だとお考えですか。
野原:やはり、リーダーの覚悟ですね。リーダーは何があっても逃げられない。かといって失敗を恐れて型にはめると部下はもう成長しない。だから、失敗してもいいからと挑戦させてみるんです。大事なのは目的です。「何のためにやるのか」という思いをリーダーがしっかりと根気よく伝え、それを受け取ってもらえればもう大丈夫。そこで何かを掴んだ子たちは、どんどん伸びていく。リーダーの覚悟1つ なんです。
下地:僭越ながら私も思うところがります。今年度、会長として志したことは、少々文句を言われても、会のためになるなら覚悟をもって貫き抜き通そうということです。信念があれば信頼関係はむしろ強固になるのではないでしょうか。
野原:おっしゃる通りです。下地会長は自分で企業を起こして、それをじっくりやって、また、手を広げたり、また撤退したりとね。いろんなことに対して覚悟がみえる。僕はとても尊敬してるんですよ。
下地:いえ、あの、ありがたいです。もう本当に。
野原:今年の沖縄トヨタのスローガンが『踏み出す勇気が力に変わる。変化を楽しもう!』なんですよ。社内応募からの選出ですが「変化を楽しもう」という点に強 く共感したんです。人は基本的には変わりたくない。エネルギーもいるし不安もあ る。しかしそれ越えていこうという勢いがいい。下地会長はすでにいろんな変化を 楽しんでいますよね。
下地:そうですね。実は今日、こちらに入室する前にそのスローガンを目にしまして「変化を楽しむ?!めちゃくちゃいいフレーズ!ぜひ参考にしよう」と密かに思 っていたんです。勇気の字も入っているし、ますますいいなーと(笑)。実際、変 化を避ける上司などがいると、若いスタッフも開花のチャンスを失ってしまいますよね。
野原:自分が挑戦するのと同じくらい、挑戦させる環境づくりも大事です。
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<3.次世代について>

◎どんなに時代が変わっても伝えるべきことは変わらない。

「いつも、どんなときにも感謝を忘れない」
下地:ところでもう1つ伺いたいのですが、僕らは次世代に、これからのYEG世代 に何を伝えていったらいいのでしょうか。僕ら自身は「エンジョイ YEGボーボー MAX」をスローガンに、青年経済人らしい活力や元気さを積極的に伝えていこうと 活動しています。というのは、子どもたちや若いメンバーに「自分もこの人たちの ようになりたい」「こういう環境に身を置きたい」と思われることで、次世代への バトンタッチがより良くいくのではないかと考えているんです。
野原:ともて良い取組みですよね。それに加え、経済人としての立場で言うと、横のつながりも受け継いでいって欲しいということです。経済は絶対に自分ひとりで は回せません。頂いたお金をどこかで回すという気持ちが大事です。それが県内の あらゆる経済活動に深くつながる。その時、今のYEGのように、まず人間同士の信 頼関係があれば、いくらでも飛躍できるはずです。 自分だけで勝ち取ったものなんて絶対にない。常に誰かに感謝しながらお金を回す ──どんなに時代が変わっても大切なことは不変です。
下地:そうですね。何か特別なことではなく、純粋に大切なことを伝えていく・・・。
野原:それで最終的に僕が信じているのは、「間違いのない健全な経営をすれば、『絶対神様は悪いようにはしない』ということです。だから何か判断に迷った時 ──たとえば、「お客様にとって喜ばれるのはどちらか」と思案した時は、今まで の歴史とか信念とか、自分が大事にしていることとか、価値観などに照らし合わせ て判断すれば絶対に間違いはないと思っています。
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<4.沖縄における人づくりについて>

◎沖縄の人財をもったいないことにしない。
3年辞めさせないプロジェクトを。
野原:僕が日頃から思うのは、沖縄の高い離職率を全県ぐるみでどうにかしたいということです。たとえば3年間は絶対に辞めさせないように、辞めないように、政 策的な視点からも取り組む必要があるのでは、と常々考えています。沖縄の全ての会社が3年間は絶対に辞めさせないとしたら、本人はもちろんのこと、会社として 社会としても、とてもいい流れが生まれると思います。
下地:最近、1年2年のサイクルで転職する子が多いですよね。
野原:もう、本当にもったいない。特に若い人材を活かせないのは絶対に沖縄によくないことです。
下地:僕ら団体の目的でもある「政策提言」に、ぜひ、このことを取り上げたいと思います。3年以上働くことが会社にとっても本人にとってもプラスになるよう な、逆に3年以内で辞めたら損をするような、何か新たな仕組みを作るとか。市だけでなく沖縄県全体に関わる重要な政策になるかもしれません。
野原:まず3年越えたら、いろんな信頼関係が生まれて、あの人のため辞められないとか、あの人がいるから辞めたくないとか。人間としての根っこが強くなりますよね。
下地:めちゃくちゃ分かります!今のYEGの考えは、まさにそこなんです。社会、 家族、お客さん、そして仲間───誰かのためにと思っていたのに、気がついたら 自分がいちばん成長していたという・・・・。 野原社長、ぜひ一度YEGで講演してください!今の話こそ会員に伝え、共有したい ことです。そうか・・沖縄のトヨタグループが伸びている理由は、社長のこの思い が広く浸透しているからですね。
野原:いやいや、まだまだです。これからも地道に取組んでいくことです。
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<5.今後の抱負>

◎変化をいとわず進む。 理念は揺るがず、戦略はフレキシブルに。
下地:最後になりますが、野原社長の今後の抱負などをお聞かせ願いませんか。
野原:そうですね。今、車を取り巻く社会環境は、どんどん変化しています。沖縄 はまだ先ですが、他府県では車を買わない、免許も取らないという流れが生まれて います。また、メーカーを中心に、モビリティ、移動手段のサービスもどんどん新しくなっています。我々も変化をいとわず、強力かつ細やかな戦略を立てて行く。 そのための人材育成にも力を入れていく方針です。
下地:今は変化のスピードが早いですからね。
野原:そういう下地会長の事業も変化が早い。
下地:特に飲食ではお客さんのニーズも変わってくるので、そこは敏感にリサーチしていきたいと思います。YEGの活動に関しては、次年度のスタートに向けて良い 引き継ぎができるよう、最後まで育成を行ってくつもりです。あと、3月に行われ れる『わったー那覇めしグランプリ決定戦』には、6万人の動員を目指して、まずはどうにか晴れてくれと祈り、ついては大成功を目指します。これが僕の残り少な い任期の目標です!
野原:那覇めしの人気はスゴイですよね。今年も期待しています。
下地:今回は、先程お話したように政策提言の場もありますので、ぜひお越しください。YEG一同、心からお待ちしています!
野原:私も、イベントの神様に祈っておきましょう。「みんなこんなに頑張っているんだから、絶対絶対、晴れにしてください」ってね。

2019/02/15